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FUEKI vol.63

エディトリアルデザイン&イラスト

福武教育文化振興財団の機関紙「FUEKI」の63号のデザインとイラストを担当させて頂きました。

編集発行 : 公益財団法人福武教育文化振興財団

制作 : 株式会社吉備人 

印刷 : 株式会社三門印刷

食にまつわるエピソードを寄稿者がつづる連載ページでは、イラストも描いています。どのように描くか、回を重ねるにつれ思い至ったこと。

それは、「肖像画のつもりで食べ物を描くということ」でした。

理事長の福武純子さんが天国へ旅立たれました。今号の巻頭4ページは「感謝の集い」に参列された方のメッセージで構成されています。

私が60号のリニューアル号を任せていただいたのは、理事長が女性に変わられるからということもありました。私は一度もお目にかかること無く旅立たれてしまった理事長。参列された方のメッセージはどれも素晴らしい理事長のお人柄をしのばせるものばかりで、読みながら何だか涙ぐんでしまったのでした。

デザインする際、自然と柔らかな曲線を描くピンクの縁取りが浮かんできました。理事長が関わって建設されたJテラスの曲線のようでもあります。優しくて温かなピンク。4ページ目でピンクを完全に閉じなかったのは、理事長の思いは引き継がれ生き続けるという意味でもあります。

よく見ると気づくかもしれないデザインをしのばせています。思いついた時よしっと思ったのですが、はたして。

国吉康雄のページでは、地図と国吉のイラストを描いています。

楽しさとユルさを表現するためにクレヨンで描きました。線画で済ませようと思っていたのに、色を塗った方がよくなることが見えてしまい、カラーのイラストになりました。

国吉のイラストはちゃんと描けるかドキドキしましたが、なかなか自分では気に入ったのが描けました。クレヨンのユルい絵はわりとストレスなく描けるタッチかも。

描くために送っていただいた写真を見て思ったのは、国吉のお洒落なこと!! 仕立てのいいスーツ。帽子や靴、チーフの入れ方も小粋。セーターなどのカジュアルな服の着こなしも素敵なのです。

30周年記念に開催された、3名の文化人の方の講演会。3つの○を象徴的に用いてデザインしました。

新しい連載ページ「教えて! 財団」。

知ってもらいたい財団の活動を、親しみやすく感じてもらえるようイラストを添え、タイトルも手書き文字に。

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